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(平成17年12月1日更新)


インフルエンザ治療薬
「タミフル」について

“新型インフルエンザの発生の可能性”“政府がタミフル備蓄”“タミフルを飲んで異常行動”
など様々なインフルエンザの話題がマスコミをにぎわしています。特にインフルエンザ治療
薬「タミフルについては、効果も確かですが、重篤な副作用の報告もあり、その使用方法に
ついて考えさせられるところです。










インフルエンザの診断・治療の進歩
   2001年ごろからすぐに診断できる迅速診断キット(検査薬)や、タミフルなどの治療薬が
   インフルエンザの診断、治療が大きく様変わりしました。
   治療薬は早期に使うと、ほとんどの患者さんの症状が軽減し、広く使われるようになり、
   特に子どもの肺炎・脳炎脳症や、高齢者の肺炎など重篤で命にかかわる合併症を予防
   できる可能性も高くなったことが最大のメリットです。
   診断・治療とも画期的な出来事と喜んでいました。

タミフルは使いすぎ?
   ところが、インフルエンザの怖さが強調された日本では、薬の手に入りやすさもあり診断
   したらすぐ「タミフル」が使用され、昨年(平成16年)1000万人に使われたと言われています。
   全世界の使用量の77%を日本が占め、アメリカの20%を大きく上回っています。特に
   過去5年間の17歳未満の子どもへの使用量は日本がアメリカの13倍です。


精神・神経症状とは?
   今年(平成17年)になり、服薬後外に飛び出し交通事故で死亡した高校生の報告がされましたが、
   昨年(平成16年)5月からタミフルによる精神・神経症状が重大な副作用として添付説明書に強調さ
   れています。精神・神経症状とは、意識障害・異常行動・せん妄・幻覚・妄想・痙攣など
   を示します。症状が現れたらすぐに服用を中止し、医師の指示を仰ぎましょう。

FDA報告(タミフル服用後の死亡・精神症状報告)
   つい最近の平成17年10月28日にアメリカのFDA(米食品医薬品局)は『インフルエンザ
   治療薬タミフル服用後世界で71名の死亡があり、そのうち4割は米国人であった。16歳
   未満死亡のうちの12人は日本人のこどもで会ったが、タミフルとの直接的な因果関係は
   結論付けられない。その他精神・神経症状を呈した報告の32例中31例は日本からの報
   告であった。今後、2年かけてタミフルの副作用との因果関係を調査する』と発表しました。

インフルエンザ脳炎・脳症との因果関係は?
   子どもの高熱時“虫がいる”“天井がおちてくる”などのうわ言を言ったり、異常な行動をと
   ることがよくあります。これを熱譫妄(ねつせんもう)と言います。特にインフルエンザの時は
   多いようです。これは脳炎とは別のもので後遺症は残しません。脳炎・脳症の時は痙攣や
   意識障害がきて死亡したり後遺症を残したりすることもありますので、最も怖い合併症です。
   ボルタレン・ポンタールなどの解熱剤を使用しなくなり、脳炎の頻度は減少しています。
   ただ初期症状としてはインフルエンザ脳症、熱せん妄、タミフルの副作用の精神症状は区
   別がつきにくいのも確かです。


タミフルの服用はどうしたらいいの?
   インフルエンザの診断がついたからといってすぐ、全ての人がタミフルを使う必要はないと
   思います。しかし、インフルエンザが怖い病気であることは間違いありません。特に基礎疾患
   (未熟児・心臓病など)のあるお子様や高齢者が罹患した時にはかかりつけ医とよく相談して
   服用するかどうかを決めましょう。

       
とにかくワクチンを受けましょう!
   臼杵市や大分県では毎年1月中旬頃からインフルエンザの流行が始まります。ワクチンは
   最大の予防です。12月中にワクチンを接種することで、インフルエンザの重症化を防ぐことが
   でき、治療薬の副作用の心配もする必要がなくなります。ぜひワクチン接種をお勧めします。

*平成19年4月現在、10歳以上の未成年のお子様にはタミフルは
   使用できません。
   *10歳以下のお子様についてはタミフルによる治療開始後は
   異常行動の発現の恐れがあるため少なくとも2日間は保護者
   などが付き添い、一人にならないよう配慮してください。

                           
(平成19年4月1日現在)